歌人 北久保まりこ
お知らせ
2017年11月14日(火)
来る11月14日(火)午後4時50分より法政大学 富士見校舎(市ヶ谷) F405教室にて 「コミュニケーション・ 言語をこえて」と題し、海外での短歌朗読に関するお話をさせて頂くことになりました。
お呼び下さいました文学部・英文学科の椎名美智教授、ありがとうございました。
お越しになりたい方は、お手数ですが事前に北久保email(tanka@kitakubo.com)まで ご連絡下さいませ。
宜しくお願い致します。
2017年10月30日(月)
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フランスのClermont Ferrandで長年にわたり日本文化を広めるお仕事を精力的に行っておられるGotani Jana様より、10月9日に致しました短歌朗読に対し仏和にて素晴らしいご報告を投稿していただきました。 心より御礼もうしあげます。 今後とも どうぞよろしくお願いいたします。 |
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昨夜は、私たちが日頃、日本文化のレクチャーを行っているおなじみの場所クレルモンの文芸カフェ Les Augustesで行われた現在、クレルモンにご滞在中の歌人 北久保まりこさんによる短歌の朗読会に出かけました。先日、私たちの友人ジュリーが店長を務めるモミー書店に偶然、立ち寄られたことがきっかけでご縁をいただき、ここ数日、楽しくメッセージのやりとりをさせていただいたり、お電話でもお話しさせていただき、お会いするのが楽しみでした。
いつもは演者として立つことの多いカフェのソファーに座り、まりこさんとご友人のヴェロニックさんによる日本語とフランス語の朗読が始まると、一気に空気が変わり、夜21時過ぎからのスタートなのに何だか一日が巻き戻っていくように思え、不思議な感覚でした。長崎、広島と平和を求める祈りの短歌にはじまり、旅の途中に作られたというヴェトナムやアフリカを歌った作品を静かに、そして力強く、魂を震わせて、朗読されているまりこさんの歌の世界に触れながら、日本語の響き、英語、フランス語の調べにさまざまな感情がわいてきて、その感覚は、表現がとても難しいのですが、ふとこれがすなわち言霊というものだと思いいたりました。
日頃、私も日本語を教え、日本文学のレクチャーや和歌や俳句などを紹介する際、日本人と言霊について触れることがありますが、体感してもらうのはなかなか難しいものです。
今まさに言霊が宿っているまりこさんの歌を聞いている彼らには、きっとそれが伝わっているはずだと思ったら、何だか胸が熱くなりました。スピリチュアルな話のようですが、改めて三十一文字の世界の広がりとその無限の可能性を体感でき、感無量のひとときでした。
あっというまに時間が過ぎていき、まりこさんの笑顔であたたかい朗読会が終了。
昨年、アメリカの出版社から上梓され、かのドナルド・キーン氏の序文ではじまるまりこさんの歌集 INDIGOも頂戴し、またまりこさんが手料理をふるまわれたご友人宅の日本食の夕食会にうかがえなかった私たちのためにと詰めて下さったお弁当までいただき感激、扉の署名にも感激、そして添えられたメッセージカードの「であいに感謝をこめて」の言葉にも感激。 終始、笑顔で周囲に心を配られているまりこさんに私たち夫婦もまだまだ頑張れることがあると力をいただきました。
まりこさん、本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした(*^-^*)。
次は、ぜひもっとゆっくりご滞在いただき、そしていつか機会があれば、一緒に詩歌・日本文学のレクチャーができたら嬉しいです。
まりこさんの歌集INDIGO-藍-より「国境を超ゆるこころに藍澄めり 旅人のまま死なむと思ふ」またお会いできるその日まで。 ご縁に感謝、そして出会いを運んでくれたジュリーにも感謝です。
2017年10月09日(月)
2017年10月07日(土)
日本国内のみならず大きく揺れ動く時代ではございますが、本日の日経新聞文化欄に 私の活動に対するインタビュー記事が掲載になりました。
これまで 何のご縁もありませんでしたにも関わらず、私の小さな一歩ずつに目をとめてくださいました日経新聞文化欄 担当の皆様、また直接取材して下さいました干場様に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
2017年10月02日(月)
来る10月2日、日本経済新聞 文化欄に 私の国外短歌朗読活動に関するインタビュー記事が 写真と共に掲載になります。
今春(4月9日)に 朝日新聞 「歌壇俳壇」に載せて頂きました記事の約3倍の分量で、広く深く掘り下げた内容を記者の方がお書き下さいました。
私としては 大変有り難く、また嬉しくも気恥ずかしい思いではありますが、皆様にご覧頂けましたら 幸いでございます。
2017年09月28日(木)
イギリス バーミンガム在住の詩歌人Shrikaanth K.Murthy氏が、私の歌集INDIGOから3首を彼の本国インドの一言語カンナダ語に翻訳してくださいました。
日本語、英語、カンナダ語そしてその音のアルファベット表記をご紹介します。
透明な碧をもつとも好みゐつ原子炉内に視らるるまでは
cobalt blue
was my favorite
color...
until I could see it
in atomic waste
ಆ ನೀಲಿ
ನನ್ನ ಮೆಚ್ಚಿನ-
ದಾಗಿತ್ತು
ನೋಡುವವರೆಗೆ
ಅಣುಲಹರಿಯಲಿ
ā nīli
nanna meccina-
dāgittu
nōḍuvavarege
aṅulahariyali
青き実のまざれるままに売られゐし山葡萄ふとわが子を思ふ
at the market
among the purple grapes
a few
young green ones
thinking about my son
ಸಂತೆಯಲಿ
ಕರಿ ದ್ರಾಕ್ಷಿಗಳ
ನಡುನಡುವೆ
ಹೀಚುಗಳಿಷ್ಟು
ಮಗನ ನೆನೆಯುತ
santeyali
kari drākṣigaḷa
naḍunaḍuve
hīcugaḷiṣṭu
magana neneyuta
大き手の温み懐かしとろとろと茶碗の内にさがす乳の実*
remembering
Father's big hand
I'm searching
for the ginkgo-nuts
in my soft warm pudding
ಅಪ್ಪನ ಕೈ
ನೆನಸಿಕೊಳ್ಳುತ
ಹುಡುಕುತಿಹೆ
ಗೋಡಂಬಿಯನ್ನು
ಪಾಯಸದಲ್ಲಿ
appana kai
nenasi koḷḷuta
huḍukutihe
gōḍambiyanu
pāyasadalli
*乳の実:銀杏は、それぞれの国環境、食文化環境の違いによりカンナダ語ではカシューナッツと翻訳されています。
2017年08月29日(火)
2017年08月06日(日)
6月にもお知らせいたしましたが、開催日が近づいてきましたので再度掲載します。
丸木美術館ひろしま忌のウェブサイトもご覧ください。
美術館送迎車など当日の交通案内情報も掲載されています。
8月6日2 p.m. ~ 約20分
「原爆の図 丸木美術館」ひろしま忌のイベントに参加させて頂く運びとなりました。
美術館関係者の皆様 ありがとうございました。
ニューヨーク、ワシントンDC、プネー(インド)、パリ、ロールシャッハ(スイス)その他でもお聞き頂きました反核の短歌 和英朗読パフォーマンスを致します予定です。
お暑い最中ではございますが、お越し頂けましたら幸いに存じます。
(入館料¥900+¥500)
2017年07月28日(金)
Colorado Boulevard.netのPoetry Corner のテーマ『Protesting Our Enviroment』に私の英短歌が2首掲載になりました。
2017年07月20日(木)