お知らせ 国内外での朗読パフォーマンスを通じた表現活動を続けていきます。現代短歌 歌人 北久保まりこ

北久保まりこ プロフィール

北久保まりこ

東京都生まれ
東京都三鷹市在住
日本文藝家協会会員
日本PENクラブ会員
現代歌人協会会員
日本歌人クラブ会員
心の花会員
Tanka Society of America
Tan-Ku共同創始者
Tan-Ku Association President

和英短歌朗読15周年記念動画
新作英文短歌
Spoken World Live発表作品

北久保まりこ

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歌人  北久保まりこ
お知らせ

カリフォルニア時間、来る5月1日(金)夕刻より開催の、Kathabela Wilson氏主宰によるZoom poetry meeting にて、北久保の英短歌とDeborah P Kolodjiの英俳句の連作「Distance 2020」を朗読する予定となりました。

同連作は未発表のため、全文の公開は控えますが、詩誌 Basho (芭蕉)エディターのClayton Beach 氏が、大変お気に入り下さいまして、次号への掲載を希望しておいでですので、発表後にWebへも公開致したく思います。

Zoom meeting参加、及び朗読は初の試みですが、この状況下において、出来得る限りの活動の一歩と致したく存じます。

2020年05月01日(金)

現在 私共は全世界の国境を越え、ウイルスに見舞われております。
お命をおとされた方々のご冥福を心よりお祈り致します。

ほぼ全ての、学術 芸術その他諸々の集会が自粛される中、自他ともに危険にさらされる事無く、一個人の私にも出来る小さな一歩を考えてみました。

ささやかな祈りと癒しのプロジェクトが、皆様にお届けできましたら幸いです。

2020.03.18.

2020年03月18日(水)

サイト Poets Salon, Colorado Boulevardに私の短歌と小文が掲載されました。宜しければどうぞお立ち寄り下さいませ。

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2020年03月12日(木)

心の花 2月号 「佐佐木幸綱の一首」をご掲載頂き、また思いがけず「今月の15首」にもお選び下さいまして 大変光栄に存じます。
ありがとうございました。

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掲載記事をクリックすると大きな画面でご覧になれます。

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心の花「佐佐木幸綱の一首」2020二月号

歌集『旅人』より

未(いま)だ地の動かざる世に研(みが)かれしまろみやさしき凸レンズかな

 一人旅が好きで、旅の歌も大好きである。赴いたことがある地ならば、思い出を辿りながら鑑賞でき、まだ見ぬ地ならば、想像のキャンバスに向かう無限の愉しみがある。かつて、「行ったことのある人にしか理解できないから旅の歌は駄目だ」という意見を聞いたことがあるが、決してそんなことは無い。
 馴染みのカフェで歌集『旅人』を開くと、心は東京・武蔵野から、見知らぬ国オランダのライン川沿いの都市へと飛んだ。
 掲出歌は、先生が早稲田大学在外研究員として、ライデン大学に在籍中の、一九九二年から九三年の間に詠まれた一首。ライデン科学博物館所蔵の凸レンズの歌である。
 時は天動説の時代「未だ地の動かざる世」まで遡る。詠いだしから一気に攫われてしまった。うっすらと鳥肌立つような感覚とともに脳裏を過るのは、彫刻のアリストテレス、横目のコペルニクス、気難し気なガリレオの顎鬚。それに、なぜか顔が描かれた地球を、ど真ん中に配した天文図の記憶までが蘇る。注文したカフェラテが来るころには、六百年以上もの過去へ旅立ったまま、暫く彷徨っていたい気分になっていた。
 異国で出会った上質なワインを楽しむように、旧い歴史の中に紛れ込んだ錯覚に酔う。臆することなく「凸レンズ」を覗くと、みえてきたのは当時の学者や職工の並々ならぬ努力と苦労。完成した暁には、拡大して映しだされた像を目の当たりにし、手を取り合って歓喜する人々。新しい発明や発見に心躍るのは、いつの世も同じである。
 「まろみやさしき」の形容が、精密な研磨機材が無かったころの、人の手の温もりを思わせ、柔らかく胸に落ち着く。
 掲出歌の二首あとに歌集に収められている歌を、ここで引いておきたい。
・見えざる星あるを信じし眼を思うはつなつのこのライデンの空
 時代がすすみ、やがて地動説が唱えられる。そして、こうした「レンズ」の組み合わせから、ヒトは天体観測が出来るようになり、己の小さな存在を認識するに至る。
 現代までに一体どれほどのウロコが、人類の目から剥がれ落ちたことだろう。
 私は今銀河の隅で、遥かな昔から丹念に積み重ねられてきた時間の延長線上にいる。宇宙からみれば、ほんの一瞬でしかないその歩みの中の、数多な災いを含む出来事には、未来へ繋がる大切な意味があったと思いたい。
 陽だまりのテラスで、お気に入りのリーディンググラスを置くと、顔見知りの店員がコーヒーのお代わりを持ってきた。家族連れで賑わう、師走初めの午後であった。

北久保まりこ

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2020年02月07日(金)

和英短歌朗読による 海外への短歌紹介活動15年目をむかえ、 関わって下さいました国内外の皆様への感謝をこめ、ショートムービーを作成致しました。

日本歌人クラブ国際イベント その他 国内での和英朗読5都市を含む、世界51都市での活動の足跡を省み、今後の学びへ繋げて行かれましたらと存じます。

「一歌 一浄」の言葉を胸に生涯精進を重ねて参りたく思います。
皆様 今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2020年02月07日(金)

ながらみ書房 『短歌往来』様よりご依頼いただきました。ありがとうございます。

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<ブルガリア>
時空の旅BULGARIA


北久保まりこ

天穹に風が鳴るなり 古代ローマ遺跡にそよぐ薔薇の紫
滑らかな轍撫でたき石の道炉単打・セント・ゲオルギ聖堂
ディル薫るヨーグルトスープ塩味の旨さに通ふスラヴ語の店
噴水が陽を集めをり ソフィア市内古代セルディカ浴場の跡
コンスタンティヌスも好みし温泉水飲んでみむとて市民にまじる

昨年2019年は、日本とブルガリアの文化交流開始100周年、外交関係樹立80周年、そして外交関係再開60周年にあたる記念すべき年だった。私は首都ソフィア出身の歌人イリヤナ・ストヤノヴァ氏の要請を受け、和英短歌朗読をするため彼の地へ赴くことになった。直前にポルトガルで仕事があったので、リスボン経由での入国。楽器と着物一式計40キロの振り分け荷物という、いつもながらの一人珍道中である。

初秋の爽やかな天候に恵まれ、大使館主催の企画や市立図書館での文学イベントにて、多くの聴衆にパフォーマンスを体感して頂き幸いだった。都会の中心に遺跡が多く、古代と現代が混在する不思議な魅力あふれる地、是非またゆっくりと訪れたい。

2019年12月20日(金)

私の短歌が、Tanka Society of America, Ribbons, Fall 2019: Volume 15, Number 3 に掲載されました。

こちらをクリックして掲載作品をご覧ください。

2019年11月29日(金)

「脱原発社会をめざす文学者の会」(代表 加賀乙彦氏)でご一緒の天瀬裕康氏による編著『SF詩群』に会のお仲間と共にご掲載頂き、光栄に存じます。
天瀬様ありがとうございました。

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《碑前祭の夜》

薄墨の雪輪の柄が滲みをり冷えしんしんと碑前祭の夜

地に沁みみし空に吸はれし苦しみを昇らしめむと心をひらく

一字一字命与へぬ 魂の朗読われに常に精進

2019年11月20日(水)

私の短歌が、Tanka Society of America, Members' Anthology 2019
A Thousand Voicesに掲載されました。

こちらをクリックして掲載作品をご覧ください。

2019年11月19日(火)

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10月10日、ブルガリア、ソフィア市で開催されました「第三十回日本文化月間」のオープニングイベントにお招き頂き光栄でした。

在ブルガリア日本国大使館 特命全権大使 渡邉正人 氏 とご一緒に。
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和英短歌朗読パフォーマンスをさせて頂くお時間まで頂戴し、皆様にお喜び頂きまして大変幸いでした。
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2019年10月10日(木)