歌人 北久保まりこ
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2025年 いりの舎10月号 第163号 神無月作品集
いりの舎様、『うた新聞』10月号、神無月作品集にご依頼頂き、ありがとうございました。
23歳の天寿を全うした愛猫への思いを発表する貴重な機会を賜り、心から御礼申し上げます。
Thank you very much for asking me to include a series of tanka sequence in the Kannazuki collection in the October issue of Uta Shimbun, published by Irinosha.
I am truly grateful for this valuable opportunity to write about my feelings for my beloved cat, who passed away at the ripe old age of 23.
LOSS
北久保まりこ(心の花)
長旅の終りを見守る もう一度微かな寝息を確かめたくて
わが腕に憩ひしままに旅立ちぬ 二十三歳のまろき温もり
つつがなく渡り終へしや虹の橋 柔き肉球寒くは無いか
そのけむり空に吸はれてゆきたるを思ひゐたりき 時のそとがは
流星の名残り清けし 中空に蔓遊ばせてゆるるたまづさ
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